Gitのローカルリポジトリで作成したブランチを削除するコマンドって何だっけ?
ブランチは複数の作業を同時並行に進める上でとても有用なGitの機能のひとつですが、マージ済みや不要となったブランチが大量に残っていると管理が煩雑になるので、まめに削除するのがおすすめです。
今回はGitのローカルリポジトリ(自分のPC上のリポジトリ)のブランチを削除するコマンドを紹介します。
【Git】ローカルリポジトリのブランチを削除するコマンド
ローカルリポジトリ内に作成したブランチを削除するGitコマンドは、「git branch -d」と「git branch -D」の2つです。
- git branch -d [ブランチ名] :マージ済みのローカルブランチを削除する
- git branch -D [ブランチ名] :マージしていないローカルブランチを強制的に削除する
d(D)は「delete(削除)」の頭文字ですが、大文字と小文字で明確な違いがあるので注意しましょう。
マージ済みのローカルブランチを削除するGitコマンド
mainにマージ済みのローカルブランチを削除するにはgit branch -dコマンドを使います。
たとえば、現在ローカルリポジトリ内にはmainブランチと別に「branch-1」と「branch-2」という2つの作業用ブランチがあるとします。
その内「branch-1」は開発が上手くいき、mainブランチにマージ済みの状態です。
ここでマージ済みで不要となったbranch-1を削除するには、git branch -d[ブランチ名]コマンドを実行します。
$ git branch -d branch-1
branch-1ブランチが削除されました。
念のためgit branchコマンドでも確認すると、branch-1が消え、mainブランチとbranch-2だけになってますね。
マージしていないローカルブランチを削除するGitコマンド
もう一方の作業用ブランチ「branch-2」は、開発途中で不要と判断され、マージなく削除することになりました。
マージする前のブランチをgit branch -dコマンドで削除しようとすると、下記エラーが発生してしまいます。
エラーメッセージを見ると「削除したいならgit branch -Dコマンドを実行してね」と書いてあるので、そちらを実行します。
$ git branch -D branch-2
branch-2ブランチが削除されました。
なお、マージしていないブランチを削除するには、そのブランチからチェックアウトしないとエラーが発生するので注意してください。
「間違って必要なブランチを消してしまった!」という方は、下の記事をご覧ください。
まとめ
今回はローカルリポジトリ内にあるブランチを削除するGitコマンドを紹介しました。
マージ済みのブランチはgit branch -d、マージしていないブランチはgit branch -Dで削除できますので覚えておきましょう。